初恋って覚えてますか?
私は覚えています。私の一目ぼれで、なんで好きになったのかなんて理由はなかったです。
とにかく、❝彼女❞を一目見たときから、彼女のことしか考えられなくなりました。
筆者は、パンセクシャル(全性愛者)であることは隠していません。
当時は、中学1年生で好きになった彼女は、3年生の先輩にあたりました。クリっとした目がすごく可愛くて好きでした。
先輩が好きということに対して私は、たいして抵抗も感じていませんでした。
私の中では『当たり前』のことでしかなかったのです。
友達がコイバナをする中、先輩への恋心を語る私。
周りも理解していたのか、していなかったのかわかりませんが、「変だよ。」といった否定的な言葉はありませんでした。
でも、本気にはしてもらえてない感じがしました。「はいはい。わかったわかった。」と、また言ってるよと、軽く流されていました。
「私ってレズビアンなのかな?」とは一度くらいは考えたかもしれませんが、先輩が卒業して初恋が終わるころには、すっかり忘れていました。
はじめてのお付き合い
次に好きになった人は、FtM(Female to Male)の人でした。当時は「オナベ」と呼ばれていました。
FtMとはFtM(エフティーエム)とは、Female to Maleの略です。
心と身体の性別に違和感がある「トランスジェンダー」の1カテゴリで、心の性別が男性、身体の性別が女性として出生し、女性から男性へ性別移行を望む方を表す総称です。
男性から女性へ性別移行を望む方はMTF(エムティーエフ)と言います。
引用:FTMとは?手術の種類についても紹介
高校に入って、携帯電話を手に入れた私は、先輩への初恋のこともあるし、興味があったのでセクシャルマイノリティの人たちが集まるサイトによくアクセスしていました。
今考えれば、ずいぶんと危ないことをしていたような気がします。皆さんも、SNSなど出会い系には気を付けて下さい。
そこで出会ったのが、FtMで女性から男性へと性別を変えて生活している人でした。
先輩に初恋をした後、はじめて彼氏ができたこともあり、私は男女どちらでも大丈夫なバイセクシュアルなんだと思っていました。
なので、FtMの彼のことも性別はあまり気にせずに、仲良くなっていきました。
携帯電話のメールでのやりとりが何ヶ月か続いたあと、実際に会うことになり、福岡で開催されていたフリーマーケットに一緒に行った思い出があります。
そこからお付き合いが始まるのですが、当時彼は身体を女性から男性に変えるために、男性ホルモンの治療をしていました。
そこで言われたのが、「男性ホルモンを打つと、寿命が縮むんだ。」という一言。
好きな人には死んでほしくない。長生きしてほしいと思った私は、よくも知りもしないで、「ホルモン注射はやめて。」と訴えました。
今では、少しは正しい知識を身に着けたと思っているので、ホルモン治療の必要性は理解しているつもりです。
しかし当時は、早死にするなんて言われたら止めるに決まってるではありませんか。
そのホルモン治療についての意見の食い違いから、彼とはお別れすることになりました。
はじめての彼女
それから高校生になった私は、彼氏を作ったりもしたのですが、そこまで興味が持てず、付き合ってすぐ別れてを繰り返しました。
高校を卒業する年に、1つ下の学年の後輩と仲良くなりました。毎日のように一緒にいるうちに、お互いに惹かれ合いお付き合いすることになりました。
実は、彼氏は作っていたのですが、❝彼女❞を作ったのはこれが最初で、楽しくて楽しくてたまりませんでした。
時には喧嘩もしましたが、楽しく付き合っていたのですが、彼女の浮気であっという間に終わりはきました。
おわりに
私の初恋から、はじめての彼女ができるまでのお話でした。この後も、二股かけられたり、別れる別れないでもめたり、などなど…様々な恋愛をしてきました。
恋愛に興味があったのは、20代前半までかもしれません。それからは、家の中がジェットコースターのように、目まぐるしく介護に追われ、それどころではなくなってしまったのです。
しかし、数十年たって思うのは、恋愛は何歳になろうと、何年たとうと、振っていようと、振られていようと、面白い話でまちがいないということでしょうか。